現役栄養士勝村さん

栄養士勝村さんによる食育授業(2)

社会と食育

皆さんは食育に対して、どの様なイメージをお持ちですか?
人それぞれかと思いますが、大半の方が栄養に関する事や、食材に関する事を学ぶ事。
そうお考えかと思います。

しかし、今回私が皆さんにお教えする事は、栄養・食材には一切関係ありません。

テーマは、「社会と食育」

現代の食事が、社会に対してどの様な影響を及ぼしているのか。
それを皆さんには考えていただきます。

ストレス社会と呼ばれる現代。
その中で、人間の三大欲求の一つ、「食欲」を満たすための「食」は、私達の生活の中で非常に大きなウエイトを占めています。
では、少しずつ本題に入っていきましょう。

 

 

ストレスと食

インターネットや携帯電話が普及して、人間関係を上手に構築する事が出来ない人が非常に増えています。
本来、人間は共に支え合い、協力して生きていかなければいけません。

しかし、現代の日本では、引きこもりの問題、ニート、日払い労働者の問題等、様々な社会問題が起きています。

そんな中で、どんな境遇の人にも共通して必要なものは、やはり「食」。

人間は、元々食事を仲間と摂り、コミュニケーションを図る事を太古の昔から行ってきました。
しかし、現代では子供が一人で食事を食べたり、サラリーマンの方等はコンビニ弁当。

つまり、食を通じてコミュニケーションを摂る事が出来ていないのです。

ストレスと食

人間は、コミュニケーションが不足すると、仲間意識が希薄になり、ストレスのはけ口も無くなり、ストレスをただ自分の中にため込んでしまいます。
しかし、きちんとした食事を仲間や家族と食べ、きちんとしたコミュニケーションを図ればストレスも自然と解消されます。

現在の日本が色々な意味で混沌としている要因の一つに、「食の乱れ」があるのです。
この問題を解決するには、昔の古き良き日本の食生活を学び、実践していく事が近道なのです。

 

 

子供と食育

子供にとって、食事というものは非常に重要な役割を果たしています。

脳の成長・体の成長の基本となり、特に成長期の子供等はきちんとした食生活を送らないと、将来本当に大変な事になってしまいます。

現代の日本では、食生活の欧米化が進み、一昔前までは成人病と呼ばれていた病気が、若い子供達にまで蔓延しています。
公園等を見かけても昔は子供がたくさん遊んでいたのですが、今ではほとんど公園で遊ぶ子供等いません。

家でゲーム、ファミレスでしゃべる。
運動をする機会も減ってきているのです。

そして食事は両親の帰りが遅いため、コンビニ弁当で済ませる。
そんな子供達が、本当に増えてきています。
そしてその結果、肥満や糖尿病などの病気を持つ子供が非常に増えてきているのです。

これから親になる方。また現在親の方。
子供の食事に、もっと気をつかって下さい。

子供にきちんとしたものを食べさせず、成長を阻害させる。
これは、親による犯罪行為にも等しい事です。

子供に食育教育をするよりも、本来私は親御さん達に食育教育を行うべきだと思っています。